• 不動産活用のこと
  • 2023.04.20
    • 担当:佐藤
  • 住みながら家の売却はできる?

    家を売ることを考えたとき、考えなくてはならないことの一つが、自分たちの居場所です。家を売却する際、空き家にしてから売るべきと思いがちですが、結論からお伝えすると、住みながら売ることは可能です。

    この記事では、住んでいる家を空き家にせず、住みながら売却することのメリットや、住みながら売却する際の準備などについて解説します。

     

    住みながら家を売るメリット

     

    住みながらにして家を売る主なメリットは「査定価格の向上を狙える」「住み替えにかかる無駄が減らせる」「物件の劣化を最小限に防ぎ、実際の生活感を伝えられる」の3つが挙げられます。それぞれについて解説します。

     

    査定価格の向上を狙える

    査定をしてもらった時に改善点を聞き、より良い状態にメンテナンスなどをすることが可能になるため、査定価格の向上を見込める可能性が出てくることがメリットの一つでしょう。また、内覧を通し、内覧者の要望や希望を反映させた状況を作ることも可能になるため、より高い査定を目指すこともできるかもしれません。

     

    住み替えにかかる無駄が減らせる

    もし売りたい物件を空き家にして売る場合、まず最初にする必要があるのが、家を空けることです。その場合、自分たちの生活拠点を確保する必要が出てくるため、新しい住居を用意しなくてはなりません。そのため空き家にして売る場合は、仮住まいの用意や引っ越し作業が必要になり、その上売却までに時間がかかってしまうと、さらに費用がかさむことにつながります。

    ところが、住みながら売却となれば、仮住まいや引越し費用が抑えられるだけでなく、売却の際には、次の新居への資金としても活用できる可能性が出るため、資金的にも気分的にも余裕が生まれることでしょう。

     

    物件の劣化を防ぎ、実際の生活感を伝えられる

    家は人が住んでいないとすぐに荒れてしまうと聞いたことはありませんか。人が住んでいることで、管理が行き届き、劣化にも対応できるのです。住みながら家を売却するということは家の劣化を防ぐことにもつながります。

    また、実際の生活空間を内覧してもらうことで、内覧者自身も自分たちの生活にも結びつけやすくなり購入の検討もしやすくなるでしょう。住みながら家を売ることは売り手・買い手双方にとってメリットのあるスタイルといえるでしょう。

     

    空き家での売却と、住みながら売却する場合の違い

     

    空き家での売却を考える場合、内覧、内装などを不動産業者に任せることができる点はメリットですが、家の売却の進め方によっては仮住まいが必要になったり、経済的負担が重くなったりことが考えられます。

    空き家を売る場合に比べ、住みながら家を売る場合は、経済的負担は軽くなる傾向にあるようです。ただし、住み替え先の確保ができないまま売却してしまうと、慌てて新居を探すことになり、かえって急な出費につながる可能性があるので、注意が必要でしょう。

     

    居住しながら家を売る場合の準備とは?

     

    次に、住んでいる家を空けることなく、売却したい場合の主な準備について紹介します。しっかり準備することは、高額での売却につながるコツでもありますので、ぜひ参考にしてみてください。

     

    近隣の市場価格の調査で適正価格を把握する

    まずは自分の住んでいる地域の市場価格を調査しましょう。インターネットで調べるだけでなく、複数の不動産業者に査定してもらうのもおすすめです。家の適正価格を知っておくと、価格交渉の際に参考になるでしょう。

     

    家を綺麗にしておく

    改めて自分が住みたくなる場所か、内覧者の気持ちになって自宅を見直して、できるだけ綺麗な状態をキープしておきましょう。トイレや水回りにも気を配りたいものです。

    また、マンションの場合は共用部分に関しても気を配るといいでしょう。家は大きな買い物ですので、周囲の環境も含めて検討することが多く、共用部分も内覧者がチェックするポイントです。

     

    インテリアなどに気を使う

    内覧時に好感の持てる内装を心がけると良いでしょう。しかし、売却をする場面では新しく家具を新調するというよりは、無駄なものを除いていくという作業の方が現実的です。少しずつ片付けるついでに不用品を減らすことで、すっきりとした印象を与えることもできるでしょう。

     

    修繕が必要な箇所はあらかじめ修繕

    修繕が必要な箇所については、できるだけ対応しておくことがおすすめです。壁紙やカーテンレールなどのちょっとした場所は、自分で修繕をするか、自分でできない場合は修繕を依頼しましょう。

     

    内覧用の資料を揃える

    自宅の購入時の資料が保存してあれば、それらの資料で部屋の見取り図や広さを確認してもらえるようにしておくと便利です。内覧者が他の候補と比べやすいような簡単な資料を用意しておくと比較・検討してもらいやすいと思われます。

     

    内覧の際は心配りを

    内覧の際に買い手候補と直接会うことができることは、空き家にしてから家を売る場合と大きく違う点です。自分の家の良さを最大限にアピールする良いチャンスですが、内覧者にプレッシャーをかけてしまうことは避けたいものです。質問には快く応じ、内覧の妨げにはならないように気遣うことが大切です。

     

    不動産業者に支援を受ける

    スムーズな売却のためには、不動産業者の支援を受けることがおすすめです。特に住みながら仮住まいを使うことなく、次の新居へと入居できるようにするためには、事前に計画をしっかり立てる必要があるでしょう。自分たちの希望を叶えるためには、信頼できる不動産業者に相談して、納得のいくプランを立ててくれるところを選ぶことが大切です。

     

    居住しながら売却できる「リースバック」とは?

     

    家にいながら売却する方法として、最近増えてきたのが「リースバック」です。リースバックとは売却後、売却した家に住むという方法で「セール・アンド・リースバック」ともいわれます。

     

    リースバックのメリットとは

    まず1つ目のメリットは、すぐに現金化できるという点です。リースバックを利用すると家の売却によりまとまった現金を手に入れながら、そのまま家に住み続けることができます。

     

    2つ目は、引っ越しや新居の手配がいらないという点です。そのまま家に住むことができるため、引っ越しや新たな新居を用意する手間や費用がかかりません。

     

    3つ目は、現状維持ができて安心できるという点です。長く住んでいた家を離れるというのは、かなりのストレスがかかることは想像に難くないでしょう。特に環境の変化に対応が難しいと思われる高齢者がいる場合などは、重要な要素です。

    また、現状維持という点で見ると、そのまま住んでいるので家を売ったということが周りに知られにくいでしょう。

     

    リースバックには、メリットだけでなく、デメリットもあるので留意しておきましょう。デメリットは、家を売却するので当然所有権がなくなるという点です。また、所有者ではなくなるので、家賃を定期的に支払う必要が生じて経済的な負担が増える可能性があります。契約時に、売却条件、賃貸条件の両方の詳細を注意して確認しておく必要があります。

     

    まとめ

     

    今回の記事で、居住しながら家の売却を計画するときのイメージが少しつかめたのではないでしょうか。

    住みながら家を売ることは可能ですが、メリットとデメリットがありますので、比較してどのように計画するのがよいか考えていきましょう。もし迷ったら、専門家に相談してみるのも一考です。

    よろず屋不動産は、相続不動産を専門とする不動産のプロフェッショナルです。家の売却に際してお困りごとがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。