• 空室対策のこと
  • 2024.10.11
空き家の可能性を引き出す!効果的なリノベーションアイデア

 

所有する空き家をそのまま長年放置してしまっている方も多いかもしれませんが、それは勿体ないことかもしれません。

空き家はリノベーションを施すことで、地域の資産として生まれ変わる可能性を秘めています。今回は空き家の多様な活用法と、それぞれの用途に合わせた効果的なリノベーションアイデアをご紹介します。

 

長期滞在者向けの賃貸住宅

都市部や観光地では、1カ月以上の長期滞在者向けの賃貸住宅需要が高まっているそうです。ビジネス出張者や外国人観光客、ワーケーション利用者などをターゲットとした活用が考えられます。

長期滞在者のニーズに応えるため、オープンプランのリビング・キッチンを設け、広々とした空間を演出するのも一案です。高速Wi-Fiと快適な作業スペースを設置することで、ワーケーションにも対応できます。

また、地域の特色を活かしたインテリアを施し、その土地ならではの魅力を感じられる空間にリノベーションするアイデアもあるでしょう。

 

観光需要に応える民泊施設

観光地やアクセスの良い場所にある空き家は、民泊施設として活用することで、インバウンド需要や国内旅行者の需要を取り込むことができます。

民泊施設へのリノベーションでは、和洋折衷のインテリアデザインを採用し、日本らしさを演出すれば、海外からの旅行者にも魅力的な空間となるでしょう。

民泊として活用する場合、築年数が古めの日本家屋でも、日本らしい魅力のある思い出に残る滞在環境を実現できるかもしれません。縁側などのある家も個性的なくつろぎの空間を提供できるでしょう。

 

テレワークの需要に応えるコワーキングスペース

テレワークの普及に伴い、自宅以外の仕事場所を求める人が増加しています。空き家をコワーキングスペースとして活用すれば、この需要に応えられます。

コワーキングスペースへのリノベーションでは、まず高速インターネット回線の整備が最重要です。次に、多様な働き方に対応するため、フリーアドレスデスクと個室ブースを適切に配置します。複数人での打ち合わせ用の会議室やミーティングスペースも需要が高いものです。

集中して作業できる防音設備の充実や簡単な食事を用意できるミニキッチンスペースなど、多様なニーズに合わせると、魅力的なコワーキングスペースを創出できるでしょう。

 

若者や単身者向けのシェアハウス

若者や単身者向けのシェアハウスとして活用することで、複数の入居者を確保し、安定した収益を得ることができます。

シェアハウスのリノベーションでは、プライバシーと共用スペースの配置バランスが大事です。個室を確保しつつ、リビング、キッチン、バスルームなどの共用スペースを充実させることで、快適な生活環境を提供できます。限られたスペースを有効活用できるように各個室と共用部分の収納スペースを工夫するといいでしょう。さらに、省エネ化し、エネルギー効率の高いLED照明や高効率給湯器などを導入すれば、ランニングコストの削減にも貢献できます。

 

立地を活用したカフェやレストラン

立地条件が良い空き家は、カフェやレストランとして活用することで、地域の新たな交流拠点になる可能性があります。

カフェやレストランへのリノベーションでは、まずキッチンスペースの拡充と業務用設備の導入が不可欠です。客席レイアウトを工夫し、可能であればテラス席を設置することで、開放的な雰囲気を演出できます。外観では、特徴的なファサードデザインを設置し、通りからの視認性を高めることが集客につながりそうです。

また、バリアフリー設計を取り入れることで、幅広い客層に対応できるようにします。内装では、地域の歴史や文化を反映したデザインを採用し、その土地ならではの魅力を感じられる空間づくりを心がけ、地域に根ざした独自性のある店舗として、長期的な集客を目指しましょう。

 

高齢化のニーズに応える小規模デイサービス施設

高齢化社会のニーズに応えるため、空き家を小規模なデイサービス施設として活用する方法があります。

小規模デイサービス施設へのリノベーションでは、まずバリアフリー設計を徹底することが重要です。段差の解消や手すりの設置など、高齢者の安全な移動を確保します。共用スペースは明るく開放的な雰囲気を創出し、利用者が快適に過ごせる環境を整えます。

また、庭がある場合は、これを活用してリハビリテーション空間を整備することで、屋外でのアクティビティも可能になります。さらに、近年の状況を踏まえ、感染症対策を考慮した換気システムなどの強化も検討の必要があるかもしれません。

 

アーティストレジデンス

芸術振興や地域活性化を目的として、アーティストの制作・滞在施設として空き家を活用する方法があります。

アーティストレジデンスへのリノベーションでは、まず大型の作品制作が可能な広いアトリエスペースを確保することが優先です。自然光を十分に取り入れるため、天窓や大きな窓を設置し、制作環境を整え、作品の展示にも対応できるよう、可動式の壁や専門的な照明設備を備えた展示スペースを設けるといいでしょう。

さらに、地域住民との交流を促進するため、ギャラリーカフェなどの併設も検討すると、アーティストの創作活動を支援するだけでなく、地域の文化的発信拠点としての機能も果たせるでしょう。

 

コミュニティセンターとして地域の活性化

空き家を地域住民の交流拠点、地域のコミュニティセンターとして活用することで、コミュニティの活性化に貢献できます。
地域コミュニティセンターへのリノベーションでは、多目的に使用できる大きなオープンスペースを中心に据えることが効果的です。このスペースは、集会や各種教室、イベントなど様々な用途に対応できるよう、可動式の家具や間仕切りを導入するのも一案です。キッチン設備を充実させることで、料理教室や食事会の開催も可能になり、食を通じたコミュニティ形成を促進できます。

一部の部屋に防音設備を導入すれば、音楽活動や講演会などの多様な活動に対応できるかもしれません。バリアフリーにリフォームすれば、より多世代の集客につながり、多様な活動が展開される活気あるコミュニティの拠点を創出できるでしょう。

 

空き家に補助金を使える可能性も

空き家をリフォームして賃貸住宅などにする場合に、リフォーム費用の一部に補助金を使える場合があります。昨今では二酸化炭素の排出を抑えるための省エネ住宅へのリフォームに対して補助金が設定されています。

 

2024年の住宅リノベーションの補助金の代表的なものは、

・既存住宅における断熱リフォーム支援事業

https://www.heco-hojo.jp/danref/index.html 

・窓リノベ事業 

https://window-renovation2024.env.go.jp/

などです。

 

自治体によっては空き家リフォームに対する補助金を設けているところもあるので、所有する空き家のある各自治体の情報も調べてみましょう。

 

まとめ

空き家の活用法は多岐にわたり、アイデア次第でさまざまなリノベーションが可能です。アイデアは無数にありますが、今回はその一部を紹介しました。

重要なのは、地域のニーズや特性、そして建物の状態を十分に考慮した上で最適な活用方法を選択することです。空き家は活用とリノベーションにより、新たな価値をもたらす存在へと生まれ変わる可能性を秘めています。

よろず屋不動産は、空き家の分野において豊富な実績を持つ相続不動産のプロフェッショナルです。
お持ちの空き家の事情に合わせた活用法、リノベーションアイデアのご提案もさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。