- COLUMN
不動産活用コラム

- 不動産活用のこと
- 2025.06.13
2025年6月から、職場での熱中症対策が法律で義務化されることをご存じでしょうか?
厚生労働省の法改正により、一定の気温や暑さ指数(WBGT)を超える環境下で働く人々を守るため、企業には明確な対策が求められるようになります。
しかし、熱中症が発生するのは、なにも職場だけではありません。
実は「家の中」こそ、気づかぬうちに熱中症のリスクが潜む場所でもあるのです。
この記事では、最新の法改正をきっかけに、家庭でも見直したい「熱中症対策」と「住まいのあり方」について詳しく解説します。
Contents
法改正で強化される熱中症対策 ― 2025年6月から施行
2025年6月1日、労働安全衛生規則の改正により、職場での熱中症対策が義務化されます。
対象となるのは以下のような環境下での作業です。
・WBGT(暑さ指数)が28℃以上
・気温が31℃以上
・1日4時間以上、または1時間以上連続して作業
企業には、報告体制や応急措置の準備、体調不良時の早期対応体制の整備など、従業員の命を守る対策が求められます。
これは企業だけでなく、すべての生活者にとっても他人事ではない問題です。
家の中の“隠れた危険地帯”
熱中症の約4割は住居内で起きている
消防庁の統計によると、熱中症による救急搬送の約40%が「住宅内」で発生しています。
特に高齢者の一人暮らしや、築年数の古い家にお住まいの方は注意が必要です。
こんな家、要注意です。
・風通しが悪く、空気がこもりやすい
・築年数が古く、断熱性能が低い
・冷房設備があっても「使わない」習慣がある
・熱がこもりやすい間取りになっている
こうした環境では、家の中にいながらも熱中症のリスクと隣り合わせです。
室内熱中症の代表的なパターン
- 夜間熱中症
就寝中に室温が上がり、寝汗によって脱水状態に。朝起きられずに発覚することも。 - 我慢型熱中症
「電気代がもったいない」と冷房を我慢することで、体温が下がらず危険な状態に。 - 高齢者の“無自覚”熱中症
加齢により暑さに対する感覚が鈍くなり、自分では異変に気づけない。
家でできる!熱中症対策5選
1. 室温・湿度の「見える化」
温湿度計を各部屋に置き、室温28℃以下・湿度60%以下を目安に管理しましょう。
2. エアコンは“迷わず”使う
特に高齢者世帯では、冷房使用の声かけが大切です。夜間も自動運転を活用しましょう。
3. 通風と遮熱の工夫を
窓の2ヶ所を開けて空気の流れをつくり、遮熱カーテンや断熱フィルムも効果的です。
4. 水分と塩分をこまめに補給
経口補水液や麦茶を常備し、喉の渇きを感じる前に飲む習慣を。
5. 見守りと声かけを忘れずに
一人暮らしの方には定期的な電話やLINEでの安否確認を。体調の変化を逃さないことが命を守ります。
それでも不安な場合は、「住まいの見直し」も選択肢に
「毎年夏がつらい」「親の家が心配」
そんなときには、住まいそのものを見直すことも一つの方法です。
たとえば、
・風通しのよい間取りの家へ住み替える
・断熱性・気密性の高い住宅に建て替える
・空き家に換気・遮熱リフォームを施す
・緑が多い、日差しを避けられる立地に引っ越す
といった選択肢が、命を守る暮らしにつながります。
よろず屋不動産ができること
よろず屋不動産は、空き家の管理・活用を専門とする地域密着型の不動産会社です。
暑さや湿気による住まいのダメージを防ぐため、以下のようなご相談に対応しています。
・住み替え相談
・通気性・断熱性を重視した住まい探し
・「まだどうするか決めていない」段階のご相談
夏を安心して過ごすために、住まいのこと、一度見直してみませんか?
「親の家が心配」
「エアコンがない実家が気になる」
「自分が高齢になったときの住まいを考えたい」
そう感じたら、まずはお気軽にご相談ください。