- COLUMN
不動産活用コラム
- 不動産活用のこと
- 2025.12.16

最近、全国で空き家を巡る火災のニュースが続いています。
放火とみられる事例、老朽化が進んだ住宅での自然発火など、その原因はさまざまですが、共通しているのは
「人が住んでいない家ほど、火災リスクが高まりやすい」
という事実です。
特に冬は空気が乾燥し、風も強くなるため、火のまわりが早くなる季節。
空き家を所有されている方にとっては、あらためて「火災リスク」を見直す良いタイミングです。
Contents
なぜ空き家は火災につながりやすいのか?
空き家で火災リスクが高まるのは、単に「誰も住んでいないから」ではありません。
古い木造住宅の特性、老朽化、管理不足、立地条件が重なることで、火災につながる危険性が大きくなります。
古い木造住宅は現代の耐火基準を満たしていないことが多い
1970年代以前に建てられた木造住宅の多くは、
現在のような耐火・防火基準を想定して設計されていません。
- ・可燃性の内装材(襖、畳、木材)が多い
- ・壁・天井・柱に耐火措置が施されていない
- ・火勢が屋内で広がりやすい構造
- ・劣化によって燃え移りやすくなる
特に、狭い道路沿いに古い木造住宅が密集している地域では、
強風時に火が隣家へ飛び火し、大規模火災に発展するリスクが高まります。
時間が経つほど劣化し、自然発火や漏電のリスクが高まる
空き家は湿気・温度差・雨漏りなどの影響を受けやすく、
長年触られていないブレーカー・配線・コンセント部分が劣化し、自然発火につながるケースもあります。
- ・雨漏りによる内部腐食
- ・長年作動していない電気設備の劣化
- ・動物の侵入による配線損傷
人が住んでいないことで“異変の発見が遅れる”ため、
小さなトラブルが大きな火災につながりやすくなります。
枯れ草・落ち葉・ゴミが溜まりやすい
庭木や雑草、落ち葉が放置されて可燃物が増えると、
小さな火種でも一気に燃え広がる危険があります。
乾燥する冬は特に火がつきやすく、風で火勢が強まることもあります。
不法侵入や放火のターゲットにもなりやすい
施錠の甘い空き家や、庭木が伸び放題、郵便物が溜まったまま、窓が割れたまま…
こうした状態は“放置されている家”として目につき、
不法侵入・放火の対象として狙われることがあります。
「誰も見ていない」
「近隣から死角になっている」
こうした状態は、火災リスクのみならず犯罪リスクも一段と高めてしまいます。
“木造=燃えやすい”は誤解。ただし古い基準の家は要注意
木造住宅は火に弱い、という印象を持たれがちですが、
実は木は“表面が炭化すると内部まで燃えにくい”という特性があります。
炭化による保護層ができるため、
一瞬で建物全体が燃え尽きるわけではありません。
しかし、これは 現代の木造住宅の話 です。
現在の木造住宅は技術が進化し、
「準耐火構造」
「省令準耐火構造」
といった耐火性能を高めた建築が可能です。
火災に強い建物として国から認定され、火災保険が安くなるケースもあります。
一方で、
古い木造住宅はこの基準を満たしていないことが多く、火災に弱い構造であることに変わりありません。
空き家が長年放置されるほど、安全性の差は大きく広がっていきます。
空き家で火災が起きたら…所有者はどこまで責任を負う?
あまり知られていませんが、
空き家で火災が発生し、隣家へ延焼した場合、
所有者が損害賠償責任を問われる可能性があります。
特に管理不足が明らかな場合は、責任が重くなる傾向があります。
- ・日常的に管理されていない
- ・明らかな劣化が放置されていた
- ・可燃物が放置されていた
といった状態は、「注意義務を怠った」と判断されることがあります。
さらに注意したいのは 火災保険。
空き家は居住中と比べて火災保険の適用範囲が狭いケースや、
そもそも空き家として適切な保険に加入していないケースも少なくありません。
「気づいたら無保険だった…」という事態も珍しくないため、
一度確認しておくことをおすすめします。
「管理の手間」と「火災リスク」は比例する
空き家は放置すればするほど、
劣化が進み、火災リスクが高まり、管理が難しくなるという性質があります。
さらに、
・維持費(固定資産税・保険・管理費)
・修繕費
・近隣トラブル
などの負担も増えていきます。
もし「管理し続ける自信がない」と感じる場合は、
売却・賃貸・土地としての活用など、“別の選択肢”を考えることも自然な判断です。
まとめ
乾燥する冬は火災が増える季節。
そして最近のニュースは、
“管理されていない空き家が火災リスクを抱えている” ことを改めて私たちに知らせています。
古い木造住宅は特にリスクが高く、
さらに人の目が届かないことで、
火災の発見が遅れ、被害が大きくなる傾向があります。
よろず屋不動産では、
空き家の火災リスクや老朽化状況を踏まえた 現地調査 を行い、
オーナー様の不安に寄り添いながら、最適な活用・売却・管理の方法をご提案しています。
空き家は、放置していても良くなることはありません。
早めの対策が、資産と周囲の安全を守ることにつながります。
「このまま放置して大丈夫だろうか…」
心配があれば、どうぞ一度ご相談ください。
よろず屋不動産が、オーナー様に寄り添いながら
最適な選択肢をご提案いたします。